<4>韓国軍隊の話 「除隊の日:闇のやつらからまた一般人に・・」

「ジョンヒョ兵長!ジョンヒョ兵長!!起きろ!!!北朝鮮が戦争を起こした!非常事態だ。今から戦闘態勢だ!」

「えええええ!私、今日、除隊日ですよ」

「戦争が起きた。除隊できると思ってるのか!早く出動準備しろ!!」

「(涙まみれになり)そんな・・ そんな・・・(泣き喚きながら)だめ~~!」

 

「ジョンヒョ兵長!ジョンヒョ兵長!大丈夫ですか?何か悪い夢でも見ましたか?除隊準備しませんか?w」

「あ・・あ・・・ 夢だったのか・・・・」

 

除隊が目前に迫ってきた兵長なら一度は見てしまうというその夢、除隊日、戦争などの非常事態が起きて除隊できなくなるというその恐ろしい夢を私は除隊日の朝、見てしまいました。しかし、起こしてくれた後輩は「おめでとう」と私の除隊を祝ってくれました。

 

軍隊という垣根の中で二回の夏と冬、そして三回目の冬だった2003年の11月26日・・

この日は一生忘れられない私の除隊の日でした。2年2ヶ月ぶりに闇のやつらから再び一般人になる歴史的な日だったのです。

部隊ごとに無事に兵役を終える先輩のための簡単な儀式があります。

朝早くから忙しいのにその日だけは2年間一緒に暮らしてきた小隊員みんなが正門まで送りに来ます。

 

=>除隊まであと2ヶ月、人気女性グループ「JEWELRY」の写真をバックに窓に腰をかけて写真を撮りながら、兵長の余裕を満喫しているジョンヒョ兵長。

 

一等兵、二等兵の時は先輩の除隊のために前日の夜、殴られながら練習していたその儀式、ついに私がその儀式の主人公になる日が近づいてきたなんて、まったく夢の中にいるような感じでした。

まず、一列になった小隊員は大きな声で敬礼をして部隊歌を歌ってくれました。 じっと目を閉じて歌を聴いた私はみんなと握手をしました。みんな後輩なので特に叱ったり怒鳴ったりした後輩にはすまない気持ちが先立って涙が出てしまいました。

「今までゴメン、本当ゴメン、お前が憎いわけじゃなかったんだ・・」

私はそういいながら後輩の手をぎゅっと握りました。 すると後輩は

「分かっています。先輩のおかげで強くなりました。」

と言ってくれました。

そして、先輩の明るい未来や健康を願いながら力いっぱい胴上げをしてくれました。私も始めての胴上げだったのでちょっと怖かったですが(ある部隊では胴上げ事故で兵役が終わる日に障害者になったというニュースも・・)青い空を飛んで雲でもつかめそうな気持ちでした。

そして、2年間一緒に泣いたり笑ったり苦労したり、時にはお荷物になったり力になってくれた情が移った部隊員とぎゅっと抱きしめあいました。入隊の日、心を込めて私を抱きしめてくれたお父さんのように・・

「先輩なら絶対成功しますよ。」

「先輩、絶対連絡するんで焼酎でも飲みましょうよ。絶対ですよビックリマーク」と言ってくれました。
もう一番嬉しい日なのに嬉しさとありがたさなど言葉にならない感情で涙が止まりませんでした。あせる
最後に正門を出て社会への新しい一歩を踏み出している先輩の私にみんなはタメ口叫びました。

 

「おい~成功しろ~」

「今までお疲れ!自由になれ~ビックリマーク

「気分どうだ~ビックリマーク俺ももうすぐだ~また会おうぜ!!」と・・

 

私は「ハハハ~何がもうすぐだ!もうすぐ戦争起きるぞ!」といいながら、力いっぱい手を振りました。

部隊員と正門が遠ざかるにつれて彼らの声も段々小さくなりました。

ふと2年前、6週間の訓練が終わり、配属されたこの部隊に入ってきた一等兵の自分が浮かびました。「どんな人に出会うのだろう?2年間、無事に除隊できるだろうか?俺、うまく 成し遂げるだろうか?」と何もかもが不安だったその時・・ 一歩一歩を踏み出すたびに2年間、苦しくて泣いたり、部隊員みんなと訓練地のテントの中でワールドカップを見ながら歓呼したり、彼女に振られて落ち込んでいたり、訓練で一等になり、優秀操縦士に選ばれたり・・いろんなことがまるで映画のフィルムのようによぎっていきました。

「2年2ヶ月、お前、本当頑張ったな!お前には明るい未来が待っているぞ~ さあ、行け!」

と言いながら、両手をぐっと握って走り始めました。

私には一生忘れられない2003年11月26日の除隊の日、もうすぐ5年前の話になりますね・・・

でも、まるで昨日の事のように生き生きと覚えています。
雲でもつかめそうな、、世界が全て自分のもののようだったあの日・・あの日を考えると「私は今一生懸命、そして、まじめに生きていってるのか」とふと問い返さざるを得ないです。

今夜はあの時、あらん限りの声でお別れの歌を歌ってくれた部隊員に電話でもいれてみるつもりです。大変だった兵役を無事に乗り越えたやつらなんだからきっと元気でいるでしょうけどね!

 


=>2年を一緒に過ごした戦友達と・・

2 thoughts on “<4>韓国軍隊の話 「除隊の日:闇のやつらからまた一般人に・・」

  1. auramesa says:

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    香港に行っていたんですね^^

    除隊の日は、たくさんの辛かった軍隊生活から
    開放されて、いろんな気持ちが湧き上がるんで
    しょうね~。
    でも、約2年間ですごい心身ともに成長するんで
    しょうね!!

  2. jonghyo80 says:

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    そうですね! あの時は本当に長かったんですけど、今振りかえてみると一晩の夢のように思われます。

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