【韓国文化】韓国の風呂文化の話「世界に広がっている韓国の垢すり文化」

週末の午後、お風呂で垢すりをしている父が私を呼びます。
「おい～ジョンヒョ～ちょっと背中の垢すってくれ～！」
「３人兄弟なのになんでいつも俺ばっかり呼ぶんだよ」
とぶつぶつ言いながらお風呂に入ります。

父だけではありません。どういうわけか垢すりが上手だと思われ、母も兄も、さらには弟も私を呼びます。家族への垢すりを銭湯でバイトしていたとしたら車一台買えるくらいのお金をためられたのではないかと思います（笑）

垢すりというと私にはささやかな思い出があります。子供の頃、父はよく私を銭湯に連れていって垢すりをしてくれましたが、痛くて泣いても容赦なく垢すりをする父が大嫌いでした。それで「じゃ、銭湯に行こう」といわれると父と鬼ごっこでもするようにあっちこっち逃げたりしました。

一方、母と銭湯に行くのは大好きでした。母は垢すりが優しかった上に女性用の風呂で何だか普段と違う光景が楽しめたからからです。（変態気質？）でも、最後はいつも泣きながら家に帰ったりしました。気分がよくなって浴場の中を走り回って、しょっちゅう足を滑らせ頭を打ったりしたからです～ㅠㅠ

「垢すり」に関するニュースを検索してみたらこういう記事がいっぱい出てきました。
「世界に吹いている韓国の垢すり文化の熱風」・・世界唯一垢すり風呂文化が日本を中心に広がっているとは知っていましたが、熱風といっても過言じゃないくらい垢すり文化は世界へ急速に広がって大人気だそうです。最初、現地の韓国人のために運営を始めたが、韓国の垢すりサウナはストレス解消、皮膚美容に最高という口コミで日本だけではなくアメリカ、カナダ、オーストラリアでも「Korean Scrub」というブランドとしてものすごく流行っているということです。

それでは、垢すりの歴史、実際、健康にはいいのか？「垢すり」その全ての謎を解いてみましょうか～？？
まず、垢すりが始まったのはいつ？一体誰が？
その前からもタオルに石を入れて何とか垢すりをしたという記録はありますが、垢すりが本格的に始まったのは１９６２年、垢すりタオルが誕生してからです。「垢すり風呂文化の誕生＝垢すりタオルの誕生」になるわけです。

プサンの植物工場で働いていたキムピルゴンさん（１９３２～２００１）はもっと楽に垢すりをする方法を２年間研究した末、イタリア産繊維を入れた「垢すりタオル（韓国ではイテリ、イタリアタオルで呼ばれています）」が誕生したのです。簡単に垢すりができるこの画期的な発明品は当時大ヒットし、キムピルゴンさんは成金になった同時に韓国にいよいよ垢すりお風呂文化が生まれました。

＝＞様々な垢すりタオル。これさえあれば一人でも十分！

世界で注目されている韓国式の垢すり文化、果たして健康にいいのか？効果はあるのか？？
私は皮膚科の医者である叔父に早速聞いてみました。叔父曰く・・
「できるだけ、垢すりはしないほうがいい」と・・その皮膚科学会では「垢すりをしないでください」というキャンペーンもあったと言ってました。

垢すりは元々しなくていい、たまに垢すりをするのは角質がとれて皮膚美容、ストレス解消、血液循環などにいいが、韓国人の過度な垢すりは皮膚乾燥、損傷で皮膚トラブルの原因となるという・・夏には１ヶ月に１回、普通は３～４ヶ月に１回がいいと教えてくれました。私も季節に問わず１ヶ月に２回は垢すりをしてきたので、これからは回数を減らしていこう！と思いました^^;;

「垢すりをしないでください」というキャンペーンが行われている韓国とは裏腹に韓国の垢すり文化は一つの文化商品として世界へどんどん広がっているそうです。世界各国の韓国サウナは客が殺到、独特な韓国だけのサウナ文化を体験した西洋人はみんな「WONDERFUL~」を叫ぶという・・　この人気に応じて韓国の有名ホテルでも垢すりサービスを提供する高級スパーコースを運営、何十万ウォンの高い料金にもかかわらず、数日前に予約しないといけないというニュースもあります。