【韓国文化】韓国語の中の日本語①:私の母の名前は「英子」

大学で日本語を専攻し、今まで興味を失うことなく勉強してきた理由はいろいろありますが、(日本のドラマを字幕なしで観たい!日本人の彼女を作りたい!など・・・^^;;)何よりも楽しかったのは韓国で使われている日本語を発見することでした。日本語が分からなかった時は当然気づかないところでした。

「ジョンヒョの韓国文化の話」の新しいテーマとして「韓国語の中の日本語」を書くことにし、いろいろ調べていた私は改めて驚きました。韓国でこんなに日本語が使われていたのか!と・・ それは韓国語が全く分からない日本人でも会話がある程度、分かるくらいでした。

今日はちょうど韓国の2大祝祭日であるチュソク(秋夕)。以前、秋夕を迎え、母方の5姉妹が全員揃って話していた実際のおしゃべりの一部です。
あなたは韓国語の中で所々出てくる日本語に気づくことができるのでしょうか?「韓国でこんなに日本語が・・!」と驚くかもしれません~^^

<シチュエーション:秋夕の夜、母の実家で母と叔母達のおしゃべり>

全員が日本式の名前である母の5姉妹
全員が日本式の名前である母の5姉妹

・母(ヨンジャ:英子):종효야 저기 바께쓰(バケツ)좀 가져와라. 바닥이 더러우니 쓰레빠 (スレッパ)신고~
(ジョンヒョ、そこのバケツちょっと渡して~床が汚いからスリッパ履いて)

・4番目の叔母(チョンジャ:清子):우리 한얼이도 올해 대학 졸업하는데 취직은 커녕 장사하겠다고 해서 걱정이다. 장사무끼(ムキ)도 아니고 덩치가 좋아서 노가다(ノガタ)라도 하면서 무대뽀(ムデッポ)정신으로 먹고 살수도 없는 녀석이..
(うちのハンオル(息子)も来年卒業なのに就職どころか商売したいというから心配よ。商売向きでもないし、大柄でどかたでもやって無鉄砲精神で食っていけないくせに・・・)

・2番目の叔母(スンジャ:順子):걱정마라. 성실한 녀석이니까(心配しないで。まじめな子なんだから)

・4番目の叔母: 성실하긴. 한가지일에 집중 못하는 쿠세(クセ)가 있어서.. 유도리(ユドリ)도 없고 자존심만 쎄서 어디가서 시다(シダ)바리하면서 윗사람한테 싸바싸바(サバサバ)하는 성격도 안되고..
(まじめって・・ 一つに集中できないくせがあってね・・ゆとりもなく頑固で誰かのさばさばできる性格でもないし・・)

・1番目の叔母(ファジャ:花子):아싸리(あっさり)일찌감치 장사로 성공할 수도 있다. 걱정마라
(あっさり:むしろ、いっその意味に変化)早めに商売で成功するかもしれないから心配しないで)

 

쓰레빠 (スレッパ)
쓰레빠 (スレッパ)

 

바께쓰(バケツ)
바께쓰(バケツ)

若い頃、日本に住んだことがある外祖母の影響もあって母の5姉妹の会話は、もはや日本語なのか韓国語なのかが分からないくらいでした。
時代の流れや外国語を韓国語に純化して使おう!という国の推奨もあり、大分薄れていますが、未だに日本語は幅広い世代に広がり使われています。

由来はやっぱり日本の植民地時期が長かったこと、朝鮮半島で日本語が教育されたことが原因だと言われています。
特に面白いのは、母の姉妹の名前から分かるように、現在50代以上の女性に、日本式の名前がとても多いところです。植民地時代に日本の影響により「OO子」との名前が新式名前として流行り始め、植民地以降も息子が産まれてほしいという男児を好む風潮により、ずっと人気だったそうです。

植民地、韓国戦争、混乱の時代を生き抜いた生前のおばあさん
植民地、韓国戦争、混乱の時代を生き抜いた生前のおばあさん

この前聞いたニュースでは、ある50代女性が自分の名前が「죽자(竹子)」で、韓国語だと「チュㇰジャ:死のう」という意味になるので、50代になってやっと名前を変える申込をしたという話もありました。

名字が「장(ジャン:張)」、名前は「애자(エジャ:愛子)」という可愛らしい名前ですが、韓国語になると「장애자→障害者」 になってしまうという笑えない話を聞いたこともあります^^;;

韓国語の中の日本語、歴史的な由来もあって面白いですよね。
韓国はチュソク(秋夕)連休、韓国で叔母たちとしゃべりたくなる夜です。