ソウルで6年間会社員として働いていた私はずっともやもやしていました。
「やっぱり日本で働いてみたい、日本語も日本人も日本の全てがもっと知りたい!」ずっとそう思っていた私は2013年(正確には2012年12月27日)に転職に成功し、日本に移住することができました。
やっぱ日本に住みたい!働きたい!日本に行くのだ!!その思いでソウルにいながらがむしゃらに履歴書を送りまくった結果、転職に成功しました^^
あっという間に日本での生活も8年が経ちました。「住めば都」というし、日本は韓国と文化や生活様式も似ているので、すぐ慣れてきました。
しかし、未だに「不便だな~」と思うところがあります。
今回はどうしても慣れないところ、韓国より日本の不便なところをまとめてみました。
人身事故が絶えない!日本の電車
以前、大事な面接を台無しにしたことがあります。電車のまさかの人身事故!もっと余裕をもって出ればよかったのですが、結局、面接の時間に間に合わず、会社には採用できませんでした。
世界一の利用者と規模を誇る日本の電車ですが、遅延と事故が絶えないのは不思議です。
車両のトラブルや点検、応急患者の発生、地震など、遅延が韓国より頻繁に起きるように感じます。
そのため、会社員は慌てて会社に遅刻の連絡をしたり、迂回した時は駅務員に確認証をもらうために長い行列ができることもしょっちゅうありました。
何より人身事故がラッシュアワーに発生し、大騒ぎになることも多々ありました。
原因としてはスクリーンドア設置率がほぼ100%と知られている韓国に比べ、日本はまだ設置されていないところが多いからだと聞きました。
早く全駅にスクリーンドアを設置してほしいですね!
おかずが有料!
数年前にトッポギ1人前でも量は多めに、おでんのスープもどんどん足してくれる韓国のトッポギ屋が恋しくなった僕は新大久保に向かいました。
イケメン通りに屋台式で韓国の太っ腹なイモ(店主を意味する呼び名)の情を感じさせる店があったんです。
ジョンヒョ:「(笑顔で)イモ、キンパ1人前にティギム(揚げ物)、あ、ティギムにはトッポギのソースをかけてください。あと、おでんのスープもね~♥」
店主:「(私がなぜあんたのイモなの?のような顔で)ソースはかけられません。スープも・・・別途注文してください」
ジョンヒョ:「・・・・」
そうなんです。ここは日本だったんです。韓国人が経営する人気の店は実は韓国式ではありませんでした。
韓国はキンパ1人前を頼んでもたくあんにキムチ、スープまで出てくる国。さらにおかずはお代わりもできます。
初めて日本に来た時に牛丼屋でキムチも有料、韓国料理屋でもおかずのお代わりは有料だったことは衝撃でした。
韓国では当たり前のこと、当然、日本では当たり前ではありません。
考えてみると、韓国のご飯屋は本当に大変だと思います。おかずもいろいろ用意して、お代わりに応じなければいけないし・・・
韓国は太っ腹な国だな~といつも思います。
行政処理が遅い
빨리빨리(パㇽリ パㇽリ:早く早く)の国から来た韓国人からしたら日本の区役所や入管などの行政処理がとても遅いように感じます。
韓国人コミュニティーでもそう感じる人の声がありました。
以前、海外送金の件で至急住民票が必要となり、急いで区役所に行ったことがあります。
韓国なら住民センターで5分程度で受け取ることができるので、すぐ取れると思って猛スピードで駆けつけていきましたが、番号札を受け取り→待機→申請書作成・提出→待機→役職員の細かいチェックの上、発行。なんと30分もかかりました。
ビザ更新のために外国人なら一度は行かなければいけない入国管理局は外国人にとっては地獄と言われています。ビザの申請には大体半日を覚悟していなければなりません。
去年のアベノマスクの支給遅延の問題、マイナンバーカードの申請と交付に1ヶ月前後がかかるなど、日本国内でも指摘があったのも事実。
もっと行政処理を改善してほしいと思います。
利用可能なWi-Fiが少ない
外出時に使えるWi-Fiが韓国より少ないように感じます。
日本の大手携帯キャリア(docomo, Softbankなど)が提供しているWi-Fiスポットなどが駅や商業施設にありますが、携帯キャリアなどに契約していない場合は課金しないと使えない場合が多いです。
たまに新宿など、外国人観光客のための無料Wi-Fiゾーンもありますが、実際使ってみたところ、電波が悪かったり、なかなか繋がらないことが多かったです。
ホテルや旅館などではいまだに「ロビーでのみWi-Fi使用」といったところもありますよね。
韓国の場合、電車はもちろん、バス内、バス停など、オープン無料Wi-Fiゾーンが多いので、ネットが繋がらない時にかなり助かります。
通信会社と政府が協力してもっと無料Wi-Fiゾーンが増やしてくれるといいなと思います。
家の中が寒い
日本に移住した韓国人が最も辛かったと口を揃えるところです。東京の場合、韓国より冬は寒くないはずなのに、家が寒くてよく風邪をひいたりと大変でした。
移住1年目の冬に家で息が出た時の衝撃は未だに忘れられません。
日本の家にはオンドルがなく、暖房器具はエアコンやストーブなどを使用する場合が殆どですよね。(一部、施設がしっかりした家には床暖房が備え付けられているが、高価である)。
特にしっかりしたマンションならまだしも、多くの外国人が独身生活を過ごすアパートは特に寒く、防音問題もあります。
今はやっと慣れてきましたが、やっぱりオンドルは時々恋しくなります。
食事の時にスプーンが出ない
日本ではご飯(米)や汁(味噌汁など)を箸で食べるのが一般的なので、飲食店で日本食を食べる時はスプーンが出てきませんよね。
日本の食文化はご飯も汁もお椀を持って食べる食文化なので、スプーンは必要ないと聞きました。(スプーンは小さな子供がご飯を食べる時に使うものだという意識もあるようですね)。
スプーンと箸を使って豪快にご飯が食べたい韓国人にとって箸だけの食事はどうしても慣れません。私は牛丼を食べる時もいつも「スプーンください~」と頼んでいます^^
いまだに現金しか使えない店舗がある
日本は世界でも「現金使用率」がかなり高い国で、いまだに飲食店や一部の個人店舗ではクレジットカードが使えずに現金のみ使用可能となっていますよね。
最近では各種電子マネー(Suica)やキャッシュレス決済(スマートフォン対応の◯◯Pay)が使用できる店も増えましたが、現金を持ち歩かずに生活するにはまだ不便があります。
スマホかクレジットカードさえあれば、買い物や決済に困らない生活ができれば便利だなと思いました。
まとめ
いかがでしょうか?今回はコラム「日本在住の韓国人が韓国より不便だと感じるところ」について書いてみました。
いろいろ語ってみましたが、それでも日本は外国人にはとても優しい国だと思います。
これからも日本での生活をエンジョイしてまいります^^
日本在住の韓国人が感じる「日本が韓国より不便なところ」-後編
日本生活3年で自分が変わったこと①『日本語が(若干)上手になる』
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