韓国映画550作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「母なる証明」

皆さん、こんにちは。
でき韓パク先生からブログの映画コーナーを任せて貰うことになりました、はじめです。
前回紹介したヒョンビンの『コンフィデンシャル 共助』に続いて、3本目のおすすめ作品を紹介します。

韓国映画550作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「母なる証明」
韓国映画550作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「母なる証明」

さて今回は、2020年世界中で大注目となりアカデミー賞作品賞、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した『パラサイト 半地下の家族』の監督としても知られるポン・ジュノが監督を務めた2009年の力作、『母なる証明』を紹介します。

『パラサイト』で韓国映画の底力と魅力を世界中に見せつけたポン・ジュノがそれ以前に描いた作品はどんな世界でしょうか。

映画情報

韓国映画550作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「母なる証明」
韓国版のポスター

タイトル:母なる証明(原題:마더)
公開:2009年
監督:ポン・ジュノ
主演:キム・ヘジャ、ウォンビン
その他出演:チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン、チョン・ウヒ ほか

あらすじ

貧民地区で漢方店を営み一人息子ドジュンと二人で生きてきた主人公。
軽度の知的障害を抱えるものの、誰よりも純粋な息子ドジュンを心から大切にし、貧しくも穏やかな日常を送る日々。
しかしある日、近所で女子高生殺害事件が起き、事件現場の痕跡からドジュンは容疑者として逮捕されてしまう。

息子の無実を訴える母だが、捜査に対し怠慢な警察と権力に屈する弁護士は彼女に救いの手を差し伸べることはない。
苦悩の末、母は自らを奮い立たせ、息子の無実を証明するため、一人事件の真相を調べ始めるが...。
衝撃の真相と、物議を呼んだインパクトあるクライマックスは映画好きであれば一見の価値あり。

韓国映画ファンがおすすめする「母なる証明」

ここが見所

本作の見どころは独特のストーリーと映像美を誇るポン・ジュノが作り上げる世界観。
納得いくカットを撮るまで何度でもテイクを重ねるという映像は、ロケーション、アングル、照明、全てにこだわりを感じ、田舎の牧歌的な風景とスリリングな展開の融合が見事です。

また、この作品でなければ実現しなかったであろう挑戦的なキャスティングも魅力です。
2000年代前半~中頃、絶大な人気を誇っていたウォンビン。2006年に兵役から除隊し、アイドルスターから本格映画俳優へ向かおうとしていた彼の記念すべき復帰第1作となりました。彼の復帰作を心待ちにしていたファンは、サスペンス映画で感情表現が難しい容疑者の青年を演じたウォンビンの新たな姿に衝撃を受けました。続いて出演した『アジョシ』(2010年)では激しいアクションをこなす孤独な男を演じ、実力を見せつけさらなる人気を獲得しました。

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渾身の演技を見せつけたキム・ヘジャさん

一方、主人公を演じたキム・ヘジャ。韓国では誰もが知る「国民的女優」の看板を背負う彼女は、ドラマが長年の主戦場であったため、映画出演作は少なかったそう。彼女の出演ドラマを見て育ち、ラブコールを送り続けたという監督に応えるべく、細かな要望に徹底的に応え、妥協無くこの難役を演じ切ったと言います。

韓国では誰もが知るスター2人が、新境地を開拓し、新たな表情で難役を演じる本作は、韓国の映画賞の「2009年釜山映画賞」で最優秀作品賞を受賞したほか、数々の国際映画祭にも出品されました。

韓国映画ファンがおすすめする「母なる証明」

さて、映像美、キャストも魅力的ながら、やはりこの作品の持ち味は、『パラサイト』にも通じる完成度の高い上質かつオリジナリティに富んだヒューマンサスペンスとして完成されていることです。
「一人息子を思う母の強い愛」という普遍のテーマを主軸にしつつも、「貧困」、「権力」といった韓国映画特有のエッセンスを盛り込み、人間の欲・本能・狂気を的確に描きます。息子の無実を晴らす初老の母親の哀愁と風景美の融合は、時にウエットで湿気を帯び、時に乾いた虚しさを見事に伝えます。

また容疑者の息子に軽度の知的障害があるという設定も見過ごせません。初老の母と軽度の障害を持つという社会的弱者が冤罪と社会権力に立ち向かうものの、報われない姿は、ポン・ジュノの他の代表作『グエムル』、『殺人の追憶』、『スノーピアサー』にも通じます。
弱者なりの正義・美意識を一貫して描いてきたポン・ジュノ作品において本作は、胸に迫る展開とサスペンスの要素を強めた意欲作と言って過言ではありません。

この作品が問いかけるもの

前述の通り、弱者が奔走する姿を描き続け、ついには『パラサイト 半地下の家族』で世界的評価を得たポン・ジュノ監督は、今日の世界の映画産業をリードする存在です。これまでは大がかりな大作や、胸がスカッとする作品が世界的ヒットの要素として認識されてきましたが、ポン・ジュノがそのステレオタイプを変えつつあります。
「日常」の中にある「欲」、「狂気」をシニカルかつ美しい映像や音楽で映画作品に昇華するポン・ジュノ。
彼の過去の代表作と言えば、『グエムル』や『殺人の追憶』が取り上げられがちですが、私は個人的に本作をプッシュしたいです。ぜひ見て欲しい一作です。

予告編

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