韓国映画600作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「バーニング (버닝) 」

韓国映画600作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「バーニング (버닝) 」
韓国映画600作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「バーニング (버닝) 」

皆さん、こんにちは。
ブログの映画コーナーを担当しています、はじめです。最近一気に秋の空気が深まってきました。じっくり映画を楽しむには良い季節ですね。今回はそんな秋の空気にも似合う一作をご紹介します。

日本を代表する作家 村上春樹の短編小説を韓国映画界の名匠イ・チャンドンが実写化。第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、パルムドールの候補になったミステリードラマです。

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バイオレンスやアクション大作が多い韓国映画界において、見る者の心に問いかけるようなヒューマンドラマを生み続けるイ・チャンドン監督。『ペパーミント・キャンディ』、『オアシス』、『シークレット・サンシャイン』などの代表作は日本でもファンが多い有名作です。

そんな監督が8年ぶりに手がけた本作。村上春樹の短編小説が原作で演技派ユ・アインが主演というだけでも話題を呼びましたが、舞台を韓国に置き換えても違和感なく誰もが納得の一作となりました。

映画情報

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タイトル:バーニング(原題:BURNING 버닝)
公開:2018年
監督:イ・チャンドン
主演:ユ・アイン
その他出演:チョン・ジョンソ、スティーブン・ユアン ほか

あらすじ

小説家を目指し冴えない日々を過ごす主人公ジョンス(ユ・アイン)。偶然再会した幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ)の自由奔放な姿に徐々に惹かれていく。

ある日ヘミが知り合ったベン(スティーブン・ユアン)を紹介されたジョンス。高級住宅街のマンションで暮らすベンは、仲間を集め酒を飲み気ままな日々を過ごしてる。

しかしどこか満たされない様子のベンはある日ジョンスに語る。「自分は時々ビニールハウスを焼いている」それが密かな楽しみだと。

何の目的でビニールハウスを焼くのか理解の出来ないジョンス。その直後、ヘミは彼らの前から突如姿を消してしまう。

ヘミはいったいどこへ消えたのか。ベンは一体何者なのか。

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ここが見所

見所をポイントごとに紹介していきましょう。

見所その1

◆世界中のどの街の若者の姿にも当てはまるヒューマンミステリー
イ・チャンドン監督は、本作は「この作品はどの国のどの街にも当てはまる普遍の若者の姿を描いている」と語っています。

夢を追う若者、経済的に恵まれている者と苦しい状況にある者。刹那的で感情的、そして独りよがりの若者たちの孤独を監督独自のフィルターで切り取った作風が魅力的です。

大きな盛り上がりや感動的な場面は登場しませんが、美しさと不穏な空気、都会であれ郊外であれ現代社会を生きる若者たちの匿名性の高い交流を上手く描いている印象を受けます。

見所その2

◆主演3人の顔合わせが新鮮で魅力的
韓国青春映画・ドラマの出演を経て近年は映画俳優として独特のポジションを手に入れ始めたユ・アイン。

元々演技力が高い彼ですが、本作では「郊外に暮らす何も持たない冴えない平凡な若者」を見事に体現しています。

ヒロインのチョン・ジョンソはオーディションで選ばれた彗星のような存在です。

公式な演技経験ゼロで参加した本作では強い存在感を示し、韓国芸能界に衝撃を与えました。

続いて出演したNETFLIXオリジナル映画『THE CALL』では女サイコパスを演じ、新人女優とは思えない強烈な存在感で記憶に残った人が多いのでは?。

そして、本作のキーマンとなるベンを演じたのは、韓国系アメリカ人俳優のスティーブン・ユアン。

2021年、アカデミー賞候補にもなった『ミナリ』の主演俳優として国際的に活躍する俳優です。裕福で社交的で女性にもモテる。

一方どこか退屈そうで、裏がありそう。そんなミステリアスな人物像が彼のイメージにハマります。

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見所その3

◆「ビニールハウス」を燃やすとは何のことか?
本作のタイトルでもある『バーニング』=炎上。本作ではベンがビニールハウスを時々燃やしているという不可解な言動がシンボリックに機能します。

しかし、作中でベンがビニールハウスを燃やすシーンは出てきません。全ては観る側の想像力に委ねられています。

ビニールハウスを燃やす=女性を殺す なんていう大胆な想像さえも出来てしまいます。

本作にとってビニールハウスはこの世の中の「透明で脆い存在」「消えてしまっても誰も気に留めない存在」「ストレス解消のはけ口」など様々な意味合いを持たせられるものとしてメタファー(暗喩)のように機能しています。

ベンの言動とヘミの失踪は関連していると考え、振り回されてしまうジョンス。しかし、信じるべきは、見抜くべきことは他の点だったのかもしれません。

それが何か、そのものを見る者に考えさせる、イ・チャンドン監督ならではの新境地です。

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この作品が問いかけるもの

先述の通り、本作のテーマが何だったのかを考えるのは見る者に委ねられています。監督は世界中にありふれている若者たちの「生きづらさ」のようなものを描いていると語ります。

性別、収入、国籍、収入など様々な境界によって決められてしまう未来への不安と怒り。それに翻弄される若者たちの姿。

しかし、本当に大切なことはそういった境界ではなく、「見えないものを見抜く目線」すなわち「自分が乗り越えるべきもの・相手は何かを見抜く力」なのかもしれませんね。

かなり深いメッセージを秘めた物語に思えてきます。衝撃的なクライマックスが意味するものも現実の世界の若者の未来のデフォルメなのかもしれません。

ぜひ、「じっくり考察したい系」のヒューマンドラマを求めている方におすすめしたい一作です。

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予告編

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