韓国映画550作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「スウィング・キッズ(스윙키즈)」

皆さん、こんにちは。
ブログの映画コーナーを担当しています、はじめです。久々の更新となってしまいましたが、実はもうすぐ私の韓国映画鑑賞が600作に到達しそうです!

韓国映画を見続けてもうすぐ4年、たくさんの名作に出会ってきましたが、今回は音楽・ダンス・青春、そして戦争と自由について訴える胸が熱くなる一作を紹介します。

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朝鮮戦争下の捕虜収容所を舞台に、タップダンスで国籍も思想も異なる若者たちが心を通わせるエモーショナルな一作。数え切れないほどの男性K-POPアイドルの中でも、その演技力はナンバーワンと評されるEXOのド・ギョンスと、世界的タップダンサー・ジャレッド・グライムスが共演を果たした話題作とは、一体どんな内容でしょう。

映画情報

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タイトル:スウィング・キッズ(原題:ウィング・キッズ 스윙키즈)
公開:2018年
監督:カン・ヒョンチョル
主演:ド・ギョンス(EXO D.O.)
その他出演:ジャレッド・グライムス、パク・ヘス、オ・ジョンセ、キム・ミノ、パク・チンジュ、イ・デヴィット ほか

あらすじ

1951年、アメリカと中国という大国の戦争の舞台となった朝鮮半島。捕虜となった大量の兵士が収容されたのは、朝鮮半島のに南に位置する巨済捕虜収容所。

アメリカ軍管理下のこの収容所では、北朝鮮・韓国両国、さらには中国人の捕虜が大量に収容され、アメリカの空気が漂う中で捕虜たちは気ままな生活を送っていました。

しかし一方、共産主義の北朝鮮と資本主義の韓国という異なる思想の人々が集う収容所では、時に激しい両者の争いも。

そこで捕虜たちの交流を通して収容所のイメージアップを狙った米軍は、即席のダンスチームの結成を企画。

メンバーとなった主人公は、共産主義に忠誠を誓いつつも、踊ることへの情熱・開放感を抱いてやまない青年ロ・ギス。彼らの指導役として任命された米兵ジャクソンもまた事情を抱え、ダンスチーム成功を渋々引き受けることに。

衝突しながらもチームとして成長を遂げる彼らでしたが、北朝鮮側の捕虜たちの間で韓国人捕虜、管理者である米軍を殺戮する反乱が起き始めます。

順調に見えたタップダンスチームの日々は、この過酷な反乱によって影が落ち始めます。

本作は本来一つの国でありながら、二分された「北朝鮮・韓国」の姿を、捕虜収容所を舞台にし、わかりやすく縮図化したような作品です。

実在したという巨済捕虜収容所で起きた捕虜同士の殺戮戦は、混沌状態であった朝鮮戦争末期の悲劇のシンボルとして記録されているそうです。

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ここが見所

過酷な戦争時代を描いた作品でありながら、本作はダンス×音楽×青春をミュージカル調に描いたエネルギッシュで疾走感ある群像劇です。

監督を務めるカン・ヒョンチョルは、日本でもリメイクされた大ヒット映画『サニー 永遠の仲間たち』を成功させた人物。

サニー同様、複雑な事情と抑えきれない若者特有のエモーションが、画面から溢れるように伝わります。なんといってもタップダンスが題材の本作、キャストたちの見事なダンスは一見の価値あり!

撮影前5ヶ月間の練習に挑んだ彼らの腕前は、文句なしに見事!洋楽ポップス、定番ジャズナンバーなど、心をくすぐる楽曲が多用されていて、音楽映画としても楽しめます。

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そして、主演のド・ギョンスの魅力。アイドルグループEXOの一員であり、本来歌手を夢見て芸能界入りした彼は、演技の勉強・経験ゼロでドラマや映画に出演し始め、その表現力が絶賛されています。

アイドルでありながら、内向的であったり、暗い過去を抱えた役どころが多く、繊細な感情表現が巧みです。

時にトップアイドルの華やかさをかき消し、役に入り込むその存在感は、2010年代後半以降、「演技ドル」=演技力が高いアイドル という言葉を定着させた先駆けです。

今では多くのアイドルが俳優業もこなしますが、俳優業で高い評価を得ている20代の男性アイドルでは、ド・ギョンスがトップではないでしょうか。

そんな彼にとって本作のロ・ギス役は、アイドルとしてのベースを生かした当たり役に思います。

タップの練習に加え、北朝鮮の訛りと方言を完璧に身に付け、さらに、共産主義と資本主義の狭間で揺れる複雑な青年を力いっぱい演じ切っています。

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また、屋外に大規模なセットを組んで撮影された世界観も圧巻です。巨済捕虜収容所の出来事に興味を持ち、思想によって分断されてしまった朝鮮半島について、いつか作品を撮りたかったという監督の強いこだわりを感じます。

誰にとっても辛く過酷である「戦争」という出来事を題材にしつつも、旬のキャストを起用し、ダンスと音楽に胸が高鳴る世界観を作り上げた監督の腕は見事です。

ちなみ本作のラストで登場しますが、巨済捕虜収容所は、現在では戦争の記録を伝える遺跡公園として文化施設化しているそうです。

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この作品が問いかけるもの

タップダンスを通し、「自由な思想で幸せに生きるとは何か」をシンプルに問いかけます。

なぜ人は戦争をするのか、なぜ同じ国の人々が殺し合いをするのか、なぜ同じ国に生まれたのに、北と南で思想を分けなくてはならないのか。考え出したらきりがありません。朝鮮戦争を題材にした名作映画は多くありますが、捕虜収容所を舞台にしている点が新鮮です。

印象的なセリフがあります。「人を殺し、国を分断する思想が問題なんだ」と。きっと戦時下でも、若者たちはなぜ自分たちが憎み合わなくてはいけないのか、戸惑っていたかもしれません。

本作は、時代や国が違っていても、揺れる青年期の胸の内、自分らしく生きていきたいと願う若者の清々しい姿に共感できる普遍のテーマが詰まっています。
最近NETFLIXでも配信が開始となりました。ぜひ、一度ご覧になってみてください。

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予告編

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