韓国映画550作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「彼とわたしの漂流日記(김씨 표류기)」

皆さん、こんにちは。
ブログの映画コーナーを担当しています、1にも2にも韓国映画好き、はじめです。
最近は『コンフィデンシャル 共助』、『母なる証明』、『王の願い ハングルのはじまり』といった重厚な作品紹介が続いたので、今回はライトでじんわり心に来る隠れた名作を紹介します。

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2009年韓国公開の『彼とわたしの漂流日記』。生きる希望を失った男女が都会の中で奇妙なサバイバル生活を送る様子を描いた奇想天外なビターファンタジー。さて、そのあらすじと見所とは!?

映画情報

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タイトル:彼とわたしの漂流日記(原題:キム氏漂流記 김씨 표류기)
公開:2009年
監督:イ・ヘジュン
主演:チョン・ジェヨン
その他出演:チョン・リョウォン ほか

あらすじ

莫大な借金を抱えた主人公キム氏(チョン・ジェヨン)は絶望の末、ソウルの漢江(ハンガン)に架かる橋から自殺を実行。

しかし虚しくも死に損ねた彼が流れ着いたのは、漢江に浮かぶ小さな無人島。そこからはソウルのビル群が見渡せるにも関わらず、立入禁止の生態保護地域のため、誰も彼の存在に気付きません。

初めこそ助けを求め四苦八苦するキム氏。しかし途方に暮れるうちに無人島での生活に順応し始め、生きる目的が無い彼は、無人島での日々を究極の時間潰しに変えていきます。

一方、ソウルの高層マンションで引きこもり生活を送る女性のキム氏(チョン・リョウォン)。

部屋から望遠カメラで覗いた漢江の無人島に、たまたま発見したのは一人の謎の中年男。異様なその姿に無性に引きつけられた彼女は、彼の日々の観察を始めます。

生きるために四苦八苦する生きる意味を無くした男のサバイバル、その様子に刺激を受け、知らずに何かを見出す無気力な女。
果たして二人の結末は!?

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ここが見所

地味で小粒な作品ながら、この作品は人間の本質を突いていて妙に説得力があります。

借金を抱えても、容姿のコンプレックスで人に会うのが嫌でも、性格が暗く人間嫌いでも、人は皆平等に腹が減り、明日が訪れるということ。誰もそこからは逃げられません。

お金が無ければ自給自足!人と永遠に接触しないことは出来るけれど、人はやっぱり誰かに自分を認めて欲しいと願うもの。

人間の滑稽さや矛盾を「都会の中の無人島」というシチュエーションで切り取る本作。キャストもチョン・ジェヨンとチョン・リョウォンのほぼ2人で成り立っている至極のシンプル&新感覚映画です。

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本作の撮影が行われたのは、実存する漢江の無人島「栗島(パムソム)」。1960年代まで人が居住していましたが、漢江の開発に伴い住民は転居。川の流れの円滑化のため、この島は1968年に爆破されてしまいます。

しかし30年の時を経て島は再生を遂げます。土砂の上に植物が再生し、1999年には生態景観保全地域に指定され、立入禁止の場所となりました。

撮影の許可も難しいと言われていたこの特殊な場所で、本作は特別に許可を貰い撮影が実現。生態保全のため森のシーンは別の場所で撮影し、砂浜のシーンのみが栗島で撮影されたそうです。

後にも先にも未だ韓国映画でこの栗島が舞台となった作品は本作のみ。「都会の中の無人島でサバイバル」、この設定を実現する貴重なロケーションも見所のひとつです。

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また、主演を務めるチョン・ジェヨンの体当たりの演技も見所。

『シルミド』、『トンマッコルへようこそ』、『さまよう刃』などの名作では寡黙で重厚な男の姿を見せる一方、『ただしく生きよう』、『プランマン』などでは融通の効かない癖の強い男をコミカルに演じ、その表現の幅広さが魅力の俳優です。

彼はそのクールなルックスの反面、ギャップのある役柄が非常に似合います。

本作でも作品の中で、冴えない都会のサラリーマンからワイルドな見た目に変貌し、人間の本性を体現する振り切れた見事な演技を見せます。

彼は絶えずこうした作品にトライする貴重な主演クラスの俳優として愛されています。

この作品が問いかけるもの

都会の中で生き抜くことは韓国であれ、日本であれ、誰しも厳しい状況が訪れます。
人間関係や経済的に苦しむこと、仕事や将来に悩むこともたくさんあります。しかし、悩んでいたって腹は減る。

ほんの少しでも良い、生きる活力になる光があれば、きっと人は前に進める・・・・そんな当たり前のことを、ひねりの効いた見せ方で本作は見る人に伝えているようです。

「死ぬのは一瞬」だけど「生きるのは永遠」、そう、生きることのほうがよっぽど難しくて頭も心も体も使うんですよね。

日々を頑張る人へ、何かに挫けて心が重くなった人へ、長年の傷が癒えない人へ捧ぐ、ライトなエールのような作品です。

本作の監督イ・ヘジュンの大ヒット作『白頭山大噴火』も間も無く日本公開が予定されています。

ハ・ジョンウ、イ・ビョンホンがダブル主演の大作ですが、監督の作風の幅広さにも驚かされます。

余談ですが、この作品のキーアイテムとして「ジャージャー麺」が登場します。

最近では『パラサイト』にも「チャパグリ(韓国のインスタント麺)」が登場し、日本でも人気が出ましたが、本作はこのジャージャー麺をめぐって男女が交流する一幕も。見終わった後にはジャージャー麺が食べたくなるのでは!?

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韓国の定番麺料理ジャージャー麺
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予告編

こちらの記事もご参考にしてください↓
韓国映画550作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「王の願い ハングルの始まり」


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