【韓国軍隊 Part1-3】彼女との音信不通、部隊での不適応・・・脱営を決心する!

PART1 訓練所時代~二等兵時代

 

2001年 12月 30日

「自分の部隊に配属され、一週間が経った。まったく慣れない・・・。肉体的にきついのはもちろん、仕事がちゃんとできないから、先輩に毎日怒られ、やる気も出ないし、精神的にもやばい状態。最初優しかったチーム長のキム先輩にも捨てられ、怒られるばっかり・・・ それにスジンちゃんは電話も出ないし・・・

どうすればいいんだろう・・・。」

 


「全員起床!!」

朝6時、ラッパ音とともにまた地獄のような一日が始まった。もともと朝が誰よりも弱かった僕、それに前週の野外訓練中、マイナス10度のテントの中で寝て風邪を引き、体調は最悪だったが、怠け、弱音なんかは許されない。

「全員上着脱衣!!」底冷えのする2002年2月のある朝、当時僕はこの言葉が世界で一番嫌いだった。起床と集合とともに毎朝行われていた駆け足、まだ暗い朝、雪に当たられながら10分間駆け足をした。ご飯を食べて8時から一日の日課が始まる。軍隊も一つの社会。小銃手、運転兵、行政兵、補給兵、医務兵、炊事兵、誰もが夢見るPX兵(部隊内の売店)など・・・沢山の仕事があって、それぞれの特技に合わせて与えられた任務を朝9時から夜6時まで26ヶ月間果たすことになる。その中で僕に与えられた任務は「戦闘車操縦手」。

 

体力鍛錬、射撃術訓練、陣地工事などの軍人の基本的な任務に加え、戦闘車操縦術と整備技術を身につけなければいけなかった。今振り返ってみると、戦闘車操縦手として除隊したことを本当によかったと、誇りに思っているが、6週間の新兵教育が終わり、「戦闘車操縦手」という任務が与えられた時は、僕の心は不安でいっぱいだった。僕は高校ではもちろん、大学では日本語を専攻した根っから文系者・・・、戦闘車を扱う機械化部隊ならではの厳しい部隊の雰囲気、機械の整備に取り組まなければいけない環境に慣れず、自分の部隊に配属され数ヶ月が経っても悪戦苦闘の日々は続いていた。100日休暇から戻ってきて何とか気を持ち直し頑張っていたが、慣れない任務への悩み、怖い先輩との不和、体調不良が重なり、2002年2月、僕はまさにどん底、崖っぷちの状態だった。

 

*毎週日曜の朝、まだ100日休暇に行っていない新兵(肩に黄色いマークを注目!)も自由にPX(部隊売店)が使える「二等兵の時間」に撮った写真だった。地獄をさまよっていた時代・・・表情が大変曇っている。(笑)

 

さらに僕を崖っぷちに追い詰めたのは彼女の問題だった。100日休暇まで毎日のように手紙を送ってくれ、僕の励みになってくれた彼女、100日休暇の時も仲良く遊んで、一緒に撮ったプリクラを見ながら、何とか毎日を頑張っていたのに、手紙もだんだん少なくなり、電話にも出ない日々が増えていた。



ある日、日課が終わり、くたくたになりながらも彼女に電話をするために電話ボックスへ向かったところ、隣の電話ボックスの中では同じく彼女の問題で悩んでいた同期のキム一等兵がしくしくと泣いているじゃないか!?(カップルの85%が彼氏の入隊中、別れるというアンケートの記事を見たことがある。若いカップルに2年という時間は過酷なのかもしれない。)「結局彼女に振られたのかな」と思いながら、僕も彼女に電話をかけた。なかなか電話に出てくれなかった彼女、その日、可愛い彼女の声の代わりに聞こえてきたのは「おかけになった電話番号は現在使われておりない」というメッセージだった。驚いて彼女の家に電話をしたら彼女の母はすごく困った声で「あ、スジンちゃん、この前、電話番号変えたの」と・・・僕はそのまま電話ボックスの床に座り込んでしまった。



*「修養録」という当時毎週、義務で書いていた日記。

 

普通ならお酒でも飲んだり、友達に会って相談したり、彼女にそのまま会いに行って何とかけじめをつけたり、気持ちを整理したりできるが、ここは何もできない別世界の軍隊。以前はタバコを口にしたこともなかった僕だったが、ストレスに耐え切れず、タバコも吸い始めていた。彼女の手紙、彼女との電話、次の休暇に彼女とやりたいことなどを想像しながら、なんとか毎日を励んでいた僕だったが、もう頑張る意志はなく、生きる意志さえも見失ってしまった。 

 

当時、軍人ではあるものの、20代初めで精神的に弱々しく、成熟していなかった僕はまだまだ子供だった。僕の暗い表情、おかしな様子をキャッチした部隊長とは何回か面談も繰り返し、「戦闘車操縦手」を諦め、任務を変えて欲しいと訴えてはいたが、頑固だった部隊長からは「頑張って克服してみろ」という返事しか返ってこなかった。

 

慣れない任務、不適応による先輩との不和、絶対待ってくれると信じていた彼女との音信不通・・・生まれて初めて感じる絶望、初めて経験する地獄だった。そして、やがて決心することができた。

「もう後がないんだ。脱営するぞ!」

“4”へのコメント(4)

  1. Aemi のコメント:

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    私も音信不通経験者です。"音信不通で別れる"という話はよく聞きます。韓国では別れ話はあまりしないのですかね?

  2. M のコメント:

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    読者の方のブログを見ていてたどり着いたので、記念にコメントさせていただきました(`・ v ・´)vブイッ私も同じようにブログをやってるので一つでも共感してもらえたら嬉しいです♪(*∩ω∩)またブログに遊びにきますね♪(`・ v ・´)vブイッ

  3. PARK JONG-HYO のコメント:

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    >Aemiさん
    音信不通というのは国は関係なく、お互いに信頼性の問題ですね。。
    何も通報もせずに消える無責任な人とは別れても別にいいと思います^^

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