「韓国の軍隊AからZまで」ー 武器の扱いについて

刀を持っていない侍は想像が付かないように、軍人にとって銃は必需品であり、2年間苦楽を共にする戦友でもある。入隊するまで、玩具の銃や水鉄砲、あるいはお祭りの日などに人形を落とす射的の銃くらいしか触れたことのなかった僕らは、軍隊に入って初めて人を殺す戦闘用銃器を扱うことになる。

自分の命を守り、敵を殺すための銃。自分の銃を使いこなし、命中率を引き上げることは、部隊の戦闘力に直結することなので、5週間の新兵訓練所時代から除隊するまで、射撃術訓練は絶えることがなかった。

一般人から軍人に生まれ変わる5週間の新兵訓練所時代。様々な訓練の中でもガス室に入る化学兵器訓練、手榴弾投擲訓練、射撃術訓練は3大訓練と呼ばれている。時に部隊の人身事故に繋がったりもする手榴弾投擲訓練、射撃術訓練に初めて参加した時の記憶は、韓国男性なら多分一生忘れられないものであるだろう。

この武器を扱う訓練は人身事故に繋がることもあるため、事前訓練が特に厳しく、緊張と厳しい訓練で、銃を撃つ前に既に体はクタクタ、足はガクガクしてめまいさえしていた。いよいよ150メトルほど離れている北朝鮮軍人が描かれている標的に向かって射撃開始!最初は緊張していたが、いざ、射撃が始まると、僕らはみんな戦士になっていた。自動標的器になっていて、標的をパタッと次々に倒す時の爽快感が抜群だが、80%以上命中すると、5週間禁止されていた電話がご褒美で使えたので、僕らは渾身の力を振り絞っていた。当時、人生初めての射撃で小隊1位となり、親と彼女に電話をした記憶は今でも鮮明に覚えている。

 

 

このような個人武器の他にも軍隊では一番効率的に、沢山の人命を殺傷することができる様々な武器が取り揃えられている。機関銃、迫撃砲、ミサイル、戦車、装甲車などがそれである。5週間の新兵訓練が終わったら、それぞれの特技や兵科により、追加教育を受け、部隊に配置された後も教育は続くことになる。

僕の場合、戦闘車操縦手という任務が与えられ、5週間の新兵訓練が終わっても自分の部隊に配属されず、4週間に渡り特技訓練を受けた。「タンク」とも呼ばれる巨大な戦車に比べ、歩兵を敵陣に移動させる戦車の操縦は車とも似ていて、運転免許を持っていた僕はすぐに操縦法を身に付けた。一台4億円と呼ばれる陸軍主力戦闘車に歩兵10人を乗せて最大80kmで道路を疾走していた記憶は、一生の誇りとして胸に残っている。

除隊してもう11年・・・。当時僕らは何のために、誰を殺すために、武器に自分を預け、そんなに頑張って自分を鍛えていたんだろうかと、たまに考えることがある。

 

*2年間苦楽を共にした戦友の銃、戦闘車と一緒に!