『忘れられない生徒さんシリーズ』、8年間の韓国語レッスンの中で記憶に残っている生徒さん、エピソードを記録しています。
今回はレッスン初日に救急車を呼びそうになったエピソードです。
生徒さんが池袋東口で突然倒れ、大変な思いをしてからは個人レッスンを少し怖く感じていました。しかし、個人レッスンは韓国語教室、企業レッスンに比べ、自分の時間を自由に使える、学校のカリキュラムに縛られず自分のスタイルで教えられる、時給が高いなど、利点があります。
また個人レッスン再開しても大丈夫かな・・・とちょうど悩んでいた時期にフェイスブックからメッセージが来ました。
「都内に住む20代の女性です。先生のブログや動画を見ています。韓国人の彼氏と別れ、しばらく韓国語勉強を止めていましたが、再開したいです。レッスンお願いできますか?」
年下の20代の方なら若いから道端で倒れることもないだろうし、家でレッスンしようとか酒飲もうとか今のところ変な誘いもないからやってみるか!と即返信。生徒さんが倒れた恐怖の場所、池袋東口で初回レッスンを約束しました。

いろんな生徒さんに会ってレッスンする先生の立場としても最初は緊張するもの。しかも20代の女性ということでわくわく、どきどきしながら生徒さんを待ちました。そして、定時に生徒さんと無事に会ってカフェに案内しました。
カフェで個人レッスンの経験がある方ならご存じだと思いますが、レッスンは横並びのカウンター、窓際の席がやりやすいです。当時、私が利用していたところは東口の近くにあるロッテリア!ここは駅から近くて見つけやすいし、私はいつも早めに店に着いてカウンター席を確保していました。

しかし、その日は初回なので席取りができず、カウンター席どころか割とゆったりできる2階も満席でした。地下に行くと、窮屈そうなテーブル席が一つ残っているのみでした。仕方ないので一応生徒さんをそこに案内、初回のレッスンが始まりました。
韓国のカフェ事情をご存知の方も沢山いると思いますが、韓国はアパート団地や田舎まで立派なカフェが店を構えているカフェ大国!どこでもゆったりした席でコーヒー一杯の余裕を満喫することができます。しかし、日本は韓国に比べるとカフェ自体が少なく、中もテーブルもとにかく狭い!初めて日本のファストフード店に訪れて、お盆一枚サイズのテーブルが所狭しと並んでいる光景を見た時はびっくりしました。

隣と席も近く、周りはうるさく、集中できる環境ではないものの、他の店に移動も難しいので取りあえずレッスンを開始しました。彼女もなかなか落ち着かないカフェの雰囲気に戸惑い、不安そうでした。

なんとか緊張をほぐすために別れた元韓国人彼氏の話からスタート。そして、いつもの通り、韓国に興味を持ったきっかけや韓国語レッスンの目標などを話しました。
しかし、生徒さんは落ち着くどころかどんどん不安そうな顔になり、レッスン開始10分程度が経つと、顔がどんどん白くなるのではないでしょうか?
そして、そんなに暑くもないのに汗をかき始めました。そして、15分頃が経ったんでしょうか?彼女は体調不良を訴えてきました。
「先生、すみません。レッスンはここまででいいですか。体調が悪くてちょっと病院に行きたいです・・・」
「病院ですか!?大丈夫ですか?救急車でも呼びましょうか?」
「いいえ。タクシーを呼びます・・・」

顔が真っ白になった生徒さんはよろよろと店を出て、タクシーを拾って病院に向かって去ってしまいました。
駅前で倒れた生徒さんに次いで、今回は生徒さんが体調不良になり、病院に行ってしまったんです。。
その後、「病院で安定した後、家に帰った」「レッスンはまた都合が分かったら連絡する」というメッセージを最後にもう会うことはできませんでした。
池袋東口はあれ以降、私には恐怖の場所になり、なぜ生徒さんが次々と倒れるんだ?と自分を責めて、しばらくレッスンができなくなってしまいました。
今、振り返ってみると生徒さんがもっと落ち着いてレッスンできるカフェをいくつか調べて案内するか、事前に席を取ってから店前で待ち合わせすればよかったと思っています。当時、すぐ顔色に気づき、レッスンを中止するべきだったので、生徒さんには申し訳なく思っています。
Kさん、当時は申し訳ありませんでした。もし、まだ韓国語を勉強しているなら、今はコロナでリモートでレッスンをやっているので、是非一緒に勉強しましょう!寒くなったので体調管理にも気をつけてくださいね^^
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