韓国人が日本好き、日本に住みたい、移住したい5つの理由と在留韓国人のアドバイス

ポスコ（韓国大手の鉄鋼会社）に勤めている30歳の男性です。日本が好きで10回以上旅行に行きました。
本来ワーホリで日本に住む計画でしたが、コロナで断念し、会社員として過ごしています。しかし、日本に住みたいという夢があり、ずっと悩んでいます。
でも、韓国で全てを諦めてまで30歳で日本に移住し、定着できるだろうか、もし失敗した場合のリスクなどを考えると、簡単に決めることができません。
どうするべきでしょうか？

ソウルで6年間会社員として働いていた私は「やっぱり日本で働いてみたい、日本語も日本人も日本の全てがもっと知りたい！」と思い、結構いい会社に勤めていたにもかかわらず、転職に成功し、2012年日本に移住しました。

大分時間が経ちました。現在の韓国の若者は日本という国、日本の暮らし、日本への移住に関してどう考えているでしょうか？

フェイスブックで最大の日本在住韓国人コミュニティーを管理している私は日々韓国人の意見を聞いています。

ここ数年、根強い反日感情が大分薄まり、若者を中心に歴史、政治から離れ、日本に友好的な姿勢を取っている人が多いです。

数年前、不買運動があったのが嘘のように日本のビールや車などが売上を完全に回復、円安の影響もあり、訪日外国人観光客1位は韓国です。

単純に日本を楽しむにとどまらず、日本に憧れ、本気で日本に住みたいと考えている韓国人がどんどん増えています。

今回は、そんな悩みをコミュニティーで投稿した大企業社員の韓国人が語る日本に移住したい、住みたい5つの理由と、慎重に考えてほしいと思う在留韓国人の率直なアドバイスをまとめました。

30歳の大企業社員の悩み

現在、大手企業の社員で周りから羨まれますが、12時間2交代勤務、いつまでこの機械のような生活を続けられるだろうかという不安を感じています。

そして、日本へ移住できなかったという後悔がずっと残りそうで毎日悩んでいます。

独学で日本語能力試験一級を取り、ある程度の会話もできます。

この歳で日本に行っても今より生活は大変だろうし、将来への不安もありますが、ただ日本という国が好きで本当に住みたいです。

まだ旅行で日本を経験しただけなので、分からないところも沢山あると思いますが、私が日本が好き、住みたいと思う理由はこちらです。

日本に住みたい理由①：譲歩と秩序

日本は相手をいつも考えて配慮し、常に譲歩する、そして秩序がある国だと感じます。

エレベーターに乗る時に他人に先に乗るようにボタンを押したりと配慮する親切さに感動したことがあります。

韓国は空港でも病院でも本人が先だという意識が強いです。人の足を踏んだりぶつかったりとよくある他人とのストレスが日本ではほぼなくなります。

乗車、受付などでも順番を守って大人しく並んだり待つのではなく殺到するところ、道路でも割り込んだり信号違反が日常であるところも日本と大きく違うように感じます。

常に他人に「すみません」と謝ったり配慮するところなど学ぶべきところが沢山あると思います。

日本に住みたい理由②：観光インフラと環境

観光大国として恵まれた環境とインフラ、文化も見習うべきです。

日本は美しい自然環境に恵まれていて、東京、仙台、京都、札幌など、各地域の魅力に合った観光インフラとコンテンツがよく整っています。

そして、綺麗な空、綺麗な街、日本の整った環境も観光客を魅了させるところです。これはゴミを自分のポケットや鞄におさめる個人の意識からのものだと感じました。

韓国はどこに行っても特色があまりなく、吊り橋、ケーブルカー、山と似たような印象を受けます。

特に私が羨ましいと思ったのはディズニーランド、USJなどの世界的なテーマパークです。

幼い頃からこのような施設で様々な経験ができる、学べるところも韓国ではあまりできないところです。

日本に住みたい理由③：ルールをしっかり守る

鉄鋼会社の現場で働いている私は安全に関しては原理原則を鉄則にしています。

しかし、安全帽、保安ゴーグルなど、韓国では何度言っても守らない人が多いです。韓国人は自分だけ楽ならいい、好きなようにしたいと自分を先に考え、ルールをあまり守りません。

先日も今日は安全規則が守っていないため、作業できませんと言ったら何人かが嫌な顔をしながら守ってくれました。

日本は工事や作業現場で韓国人からするとやりすぎと思うくらい人員を配置し、ルール、規則に沿ってしっかり安全を守ります。

マニュアル社会、時間がかかる、柔軟じゃないと非難する韓国人もいますが、これは絶対見習ってほしいです。

日本に住みたい理由④：日本製はとにかく優秀

製品の高いクオリティーも欠かせません。

いつもスマートフォンケースやフィルムを貼っていると、韓国製は長くて2-3ヶ月、日本で購入した透明ケースは1年以上経っても大丈夫です。

このように安い商品でもきちんと丁寧に作ると感じます。

韓国のメーカー、韓国で商売をする人はまず売れるもの、売れればいいという意識が高いと思います。

日本に住みたい理由⑤：気取らない国民性

他にもいろいろありますが、5つ目にあげたいのは見栄を張らない、質素で気取らない国民性です。

韓国で今ベンツ、BMWなどの高級外車は「若者の車」という言葉があるくらいです。とにかく他人に劣らない、見栄を張る、誇示するために高い服、車で自分を飾る文化には嫌気がさします。

実際、大手企業と一般企業の給料の差も激しく、格差社会の中で負けないために周りを意識し、必死にならなければならない風潮にも疲れました。

私はやっぱり夢を叶うために決断を出すべきでしょうか？実際夢をかなえた皆さんの意見を聞きたいです。

日本移住10年目、率直なアドバイス

観光客としての経験と移住民としての経験は大分違うと思います。

日本にいい印象を持つのはいいですが、冷静に考える必要があります。

移住して10年目、在住韓国人としての私から日本に住んでみてよくない、不便、苦しいと思うところを教えます。こちらも参考に慎重に考えてください。

待つ時間が長い

あなたがせっかちでしたら、区役所、病院、入国管理局など、日本ではイライラする場面が多いです。

先日、韓国の免許を日本の免許に更新しましたが、2日間かかりました。手続きも非効率で面倒、すごく待たされました。

効率よりマニュアルを重視する

日本もコロナを経験し、大分効率がよくなりましたが、まだルール、マニュアルを従おうとするのは変わっていません。

これは確かに日本の良さでもあり弱点とも言えます。

区役所、銀行など、何か申し込んだり手続きする場合、もっと早くていい方法があるのに、柔軟に対応してくれればいいのにと思う時が多いです。

外国人として生活での不便

これは仕方ないところですが、自分の国に住むことと外国で外国人として住むことには様々な制約や不便が付いてきます。

日本語がうまく通じない時の不便は当然のこと、定期的に在住資格を取って許可をもらわないといけない、在住カードを常に携帯しなければならない、賃貸を借りる時、そもそも外国人は相手にしてくれないなど、母国では経験することができなかった不便に直面するでしょう。

光熱費が高い

物価の高騰は世界的な現象ですが、元々日本は電気、水道、ガス、交通費など、交通費と公共料金が高いです。

韓国は光熱費（電気、水道、ガス）を電力公社など公企業、いわゆる国が厳しく管理していてそこまで上がっていませんが、最近、戦争の余波で電気、ガス代が急騰し、びっくりしました。

異邦人としての寂しさ、ホームシック

韓国語で향수병（郷愁病）、ホームシックは韓国ではもはや病とされています。

人間同士の繋がり、情を大事にする韓国人として長い海外生活は必ず寂しさ、虚しさを感じるタイミングが訪れると思います。

昔のような外国人への差別は大分なくなり、むしろ韓流が脚光を浴びている時代になりますが、「家族、友達に会いたい」「いつかは帰らなければならない時があるのではないか」「帰ろうかな」と悩んだり、さらには鬱になる在住韓国人も多いです。

日本移住20年目、夢は叶えるためのもの

私も30歳で会社を辞めて日本に来て20年が経ちました。悩まず挑戦してください。

12時間2交代で機械のように同じ仕事を繰り返す生活に満足していますか？私の20年前の姿そのままです。

ソウルでいい会社の代理でしたが、すべてを諦めて日本で働いて暮らしたいという思いでリクルートサイトに書類を送り、奇跡的に就職できました。

人生は挑戦です。後で必ず後悔します。切実な人、夢を見てがむしゃらに挑む人には必ず道が開きます。

韓国は格差も激しく、世界最低の出産率と人口激減で未来が暗いです。

漫画「毎日胸キュン♥」

私が以前アメブロで連載した4コマ漫画です。

NHKの朝番組「TWICE大人気、日本好きが急増」

NHKの朝番組でTWICEの人気と若い世代を中心に変わりつつある日本人に対する認識、K-POPアイドルを目指す日本人の女の子などを特集として報道してくれました。

特にTWICEの日本人メンバーの頑張りやマナーなどを見てファンになり、日本にも興味を持ったという韓国人女の子のインタビューが興味深かったです。

まとめ

皆さんはどう読みましたか？外国人目線での日本の良さと日本に住みたい、移住したい理由、さらに不便なところをまとめてみました。

日本人からは結構「日本人でよかった、日本に生まれてよかった」と言われることが多いです。

それは日本が安定している、平和で暮らしやすい国である証拠かもしれません。

しかし、外国人としてその国にずっと住むことは簡単ではありません。それにもかかわらず日本に夢を持つ、憧れる韓国の若者が多いのはいいことですね。

もっともっと日本に挑む韓国の若者が増えてほしいです^^

こちらの記事もご参考にしてください↓
意外、カルチャーショック！韓国人が日本に来て驚くところと文化 10選

日本在住の韓国人が感じる「日本が韓国より不便なところ」前編

衝撃！日本はこんな国だった。韓国人が驚いたこと＃1(충격! 일본은 이런 나라였다!)

なんて優しい国だ！韓国人が感じた日本の優しさ

日本生活3年で自分が変わったこと①『日本語が（若干）上手になる』

「最近、嬉しいこと、おかしいこと、驚いたこと（１）」

韓国語学習の有益な情報

でき韓では、韓国語学習に役立つ様々な情報を発信しております！

このブログの人気記事

韓国語学習に有用な記事