韓国映画600作鑑賞!韓国映画ファンがおすすめする「アシュラ(아수라)」

皆さん、こんにちは。
ブログの映画コーナーを担当しています、はじめです。先日の投稿で触れましたが、ついに先日、私の韓国映画鑑賞が600作目に突入!こんなに多くの作品を見続けるとは、思ってもいませんでした。韓国映画にはクセになる独特の魅力がたくさんあるんですよね。

さて、皆さんは「ノワール」という映画のジャンルをご存知でしょうか。アメリカの都会を舞台にしたスタイリッシュな犯罪映画として広まったジャンルです。近年はヤクザ映画など、裏社会の人間模様を過激に、時に繊細に描くものとして人気のあるジャンルです。ハードな展開が多いため、男性からの支持が高いかもしれません。

名作・力作が多い韓国映画界は、この「ノワール」作品がかなりアツいのです。権力、暴力、裏取引、金、愛、人情、友情など、韓国特有の価値観・社会構造が強く生きたジャンルとして開花しており、日本の渋いヤクザ映画とは異なる激しい人間模様が特徴です。
さて、今回は私が大好きな作品なのですが、その過激な内容からおすすめを控えていた韓国ノワールの大傑作『アシュラ』をご紹介します。

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韓国映画界を代表するトップ俳優チョン・ウソンを中心に、高い演技力で様々な役柄を難なくこなす名優ファン・ジョンミン、悪役をやらせたら韓国一の味クァク・ドウォンが肩を並べる本作。さらに若手からは、着実に映画スターへの階段を登るチュ・ジフンも出演。かつてないほどの豪華共演と衝撃の悪の世界が詰め込まれた話題作とは、一体どんな内容でしょう。

映画情報

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タイトル:アシュラ(原題:阿修羅 아수라)
公開:2016年
監督:キム・ソンス
主演:チョン・ウソン
その他出演:ファン・ジョンミン、クァク・ドウォン、チュ・ジフン、チョン・マンシク、キム・ジョンス、キム・ウォネ ほか

あらすじ

架空の都市アンナム。中堅刑事である主人公ドギョン(チョン・ウソン)は、余命わずかな妻の医療費の工面と引き換えに、私利私欲にまみれた悪徳市長(ファン・ジョンミン)の不正のもみ消し役を担う言わば「市長の犬」として悪に染まっていた。そんな市長とドギョンの繋がりに気づいた検事(クァク・ドウォン)は、手段を選ばない違法捜査を繰り広げ、市長の摘発に奔走する。検事に追い詰められたドギョンは、決定的な市長の不正の証拠を掴むまで検察の捜査に協力せざるを得ない状況に陥る。

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市長と検察の板挟みとなったドギョンは、兄弟同然の仲である後輩刑事ソンモ(チュ・ジフン)に刑事を辞職させ、市長の右腕となるよう送り込む。ソンモを使って市長が罠にはまるよう仕掛けていくドギョンだが、やがて後輩ソンモでさえ、裏社会の甘い蜜を吸い、悪の手先となりドギョンの前に立ちはだかる。刑事、市長、検察、公権力を持った彼らが正義を無視し自身の保身と利益のためにぶつかり合う。史上最悪の泥仕合が今、始まる。

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ここが見所

何と言っても、この豪華キャストが最低最悪なキャラクターを見事に演じている「演技競演」が見所です。韓国映画界きっての長身・イケメン・知的な雰囲気を併せ持つチョン・ウソン。本作では痩せこけ、市長の犬に成り下がった冴えない中堅刑事に挑戦し、公開当時はファンを驚かせたそうです。病気の妻を抱え、金のため、がんじがらめの沼にはまる中年男の哀れみを見事に体現しています。

対するのは、正義の熱血漢から冴えない中年男にチンピラまで、何から何まで役をものにする名優ファン・ジョンミン。彼の演技史上かつてないほどのクセの強い悪党っぷりが開花し、作品の中枢となります。陽気な笑顔の裏に潜ませた、どこか壊れた人間性、圧巻の演技です。
作中でチョン・ウソンがガラスのグラスを噛み砕く!!という衝撃的なシーンがあります。韓国映画ファンの中では有名な衝撃シーンの登場も見所です。

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それにしても、市長、検察、刑事、市民を守るはずの高権力者たちが、呆れるほど、笑えるほど見事に「悪」なんです。そして暴力と駆け引き。日本映画では倫理上、こういった過激な作品は上映はおろか、制作も出来ないかもしれません。名俳優たちがこぞってこうした作品に全力を注ぐ韓国映画界のエネルギーを感じます。

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こういった暴力や裏社会の作品が苦手!という方も多いかと思いますが、不思議とこの作品は映像の洗練された雰囲気や、洒落た音楽が心地良く、きちんと見やすさがあります。絶望的で過酷な展開と、軽やかに進行していく描き方のギャップが「誰でも見て面白い、見応え充分な韓国映画」という期待を裏切らない世界へと導いてくれるはずです。

この作品が問いかけるもの

韓国映画やドラマに詳しい方ならもうご存知でしょう。韓国社会では「正義が悪」、「強いということは、悪いということ」こんな皮肉な定説があります。それってどこまで本当なの!!?もし本当なら韓国には怖くて住めないよ!と韓国映画を見始めた当初ははらはらしたものです。本当のところはわかりませんが、私利私欲のため、裏取引を使ってまで高みを目指していくという韓国映画に多様される設定は、日本人のそれより、何倍も情念や悪のエネルギーを感じます。

本作の魅力は、悪の成敗ではなく、むしろ「悪の色気」を全面的に描く点。そして、引き返すことのできないデス・ゲームが華々しく描かれる点です。ラスト40分は、韓国映画史上、心に残る極上の混沌です。
「悪」と「正義」は紙一重。そんなことを問いかける作品…というよりも、この素晴らしい極悪で最低な世界観を存分に味わえる、韓国版ノワールの傑作として、おすすめしたいです。

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予告編

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