『自殺共和国 韓国』<2>なぜ韓国人は自殺するのか

私には実は自殺した友達がいます。中学と高校の同級生のキム君(仮名)。母同士でも親睦があり、週末は母と一緒に彼の家で遊んだりしていました。
頭もかなり良くて大学卒業後はサムスン重工業に入社、ともに新入社員としてばりばり働いていました。

お互い忙しくなり、連絡も大分途切れていた彼からある日、電話が来ました。「金を貸してほしい」ということでした。私もまだ駆け出しの社会人だったので貯金があまりなく、出来る範囲でお金を貸しました。そして、数日が経ったある日、突然彼が亡くなったという連絡が届きました。

いい大学を出て大手企業に就職、結婚も早かったので妻と2歳の子供を残しての死でした。当時は過労死と言われていましたが、後で自殺だったことが分かりました。
会社の資金を管理する部署にいた彼が株式投資にハマり、会社の資金を横領したということでした。

 

・10万人当たりの自殺率、韓国が24.6人で日本(14.9人)を大きく上回り圧倒的な1位(WHO発表2019年)
・OECD(経済協力開発機構)平均の2倍以上の自殺率
・一日平均38人が自殺。35分ごとに一人が自殺

・画像出典:wowkorea
・画像出典:wowkorea

日韓で人気を集めていたアイドルが、現職のソウル市長、元大統領が自殺する国。これが韓国の恐ろしい現実です。なぜ韓国人は自殺を選択するのでしょうか?

◆人生最大の目標はいい大学に入学し、有名企業の社員になること

いわゆる「圧縮成長」により、短期間で驚異的な成長を成し遂げたと言われる韓国ですが、その成長は社会全般で「闇」を生み始めました。
急速な産業化により「貧富の差」「格差」が激しくなりました。
以前、韓国では「개천에서 용 난다(鳶が鷹を生む)」ということわざがあり、貧しい環境で生まれても頑張れば成功することができると言われていましたが、このことわざはもう通用しなくなりました。

いい教育を受け、いい大学を卒業し、何かコネがあったり親からの譲られた財産がない限り、能力だけで成功することは難しい社会になってしまったのです。

*韓国一流のソウル大学
*韓国一流のソウル大学

韓国の圧縮成長は軍人のクーデターによる独裁政権の下で行われました。国の援助を受けた一部の大企業の成長の元、韓国の成長があったのです。その結果、韓国は富と力が一部の財閥に集中している「財閥社会」になり、国以上の力を有しました。当然、大企業と一般企業の給料も雲泥の差があります。

結果、大企業の社員が下請け、発注した会社を無視したり、無理な要求をする「갑질(カプチル:パワハラ)」が社会全般に広がりました。最近は「갑질 문화(カプチル文化)」と文化として認識され、お金や権力を持っている「甲」に振り回されたり理不尽なことをさせられた「乙」が自殺するなど、韓国社会を虫食む問題となっています。

韓国財閥の権力とカプチル文化が世界で知られたのが大韓航空の「ナッツリターン事件」です。オーナー一家の一言なら、元国営会社で韓国最大手航空会社の飛行機でも簡単に止めることができたのです。

*韓国を震撼させた「ナッツリターン事件」(画像出典:MBC)
*韓国を震撼させた「ナッツリターン事件」(画像出典:MBC)

そのため、韓国の若者の人生最大の目標は「大企業、有名な企業の一員になること」、また最近は就職難により「公務員になること」です。子供の頃から塾を掛け持ちさせられ、あれだけ教育されるのは、いい大学に進学し、最終的には有名な企業に入社することなのです。

私の母も教育に熱心で、うちの3兄弟をいい大学に進学させるために、個人レッスンと複数の塾に通わせていました。私が中学2年生の時には私と弟の個人レッスン代を稼ぐために工場でアルバイトまでやっていました。(お母さん、大企業の社員になれなくてごめんね><)

*韓国のセンター試験を控え、高得点を祈る親の祈祷(画像出典:KBS)
*韓国のセンター試験を控え、高得点を祈る親の祈祷(画像出典:KBS)

 

*画像出典:連合ニュース
*画像出典:連合ニュース

 

◆激しい競争と挫折

このように生まれてから親の献身により、厳しい教育と激しい競争の中で育てられた子は自分の才能なんか知らずに親のために頑張ります。しかし、精神的に成熟していない若者はちょっとした失敗でも挫折してしまいます。
10代の若い子が先生や親に叱られ自殺したとか、いい大学に進学できなかったことを悲観し、親に「申し訳ない」という遺書を残し、自殺したというニュースもよくあることです。

やっと大企業の一員になっても厳しい社会生活、残業を耐えることができず退職。または40~50代で早期退職者となり、自殺するケースも多いです。日本でもリメイクされたドラマ『ミセン』では大企業で苦戦したり挫折する若者を題材にし、大きな話題になりました。

*ドラマ『ミセン』
*ドラマ『ミセン』

 

大企業だけでなく、スポーツ選手、公務員、芸能人・・・親に後押しされ、全てをかけて頑張ってもどこも狭き門過ぎます。目標を達成する者は極一部で、失敗した大半は道を失い、彷徨ったり廃人になることが多いです。

実際、10代から30代の死亡原因の1位が自殺で、理由は成績が42.7%、家族間の葛藤が24.2%(2014年の調査)でした。韓国の若者の自殺率が年々増えていることもとても心配です。

*10代の27%、20代のなんと41%の死亡原因が自殺
*死亡した10代の27%、20代のなんと41%が自殺

 

◆体面は命。他人に負けてはいけない

韓国人は儒教文化の影響により、体面を大事にする意識が強いです。結果、周りの目を意識しすぎて、形にこだわったり、見栄を張ることが蔓延しています。一般企業に勤めていて給料が高くなくても、親からもらった財産がなくても、自分の体面を保つために大きい車を買って、広い家に住み、海外旅行に行かなければならない社会なのです。

実際、小学校5年生の娘を育てている私の兄は夏休み、冬休みが終わると、海外旅行先が子供達の間で競い合いになるので、休みになると無理をしてでも海外旅行に行っていると言っていました。

「激しい競争」「貧富の差」「格差」「周りと体面を重視する風潮」そして、ますます薄くなっている人間関係と個人化、孤立・・・これらが韓国社会全般に「闇」を生み、挫折と失敗を受け入れることができず、鬱になったり、しまいには自殺を選択してしまうのだと言われています。

*去年、弟が買い換えた車。韓国は軽自動車が売れない国です。
*私は自転車しか持っていないのに去年、弟が買い換えた車。韓国は軽自動車が売れない国です。

韓国人はこんな自国を「헬조선(ヘルチョソン:ヘル朝鮮)」と呼びます。就職も厳しく、退職は早く、年々下がる結婚率と出産率、物価と自殺率は上がる一方です。特に若者にとって韓国は絶望しかなく、日本や海外で就職しているわけです。


 

自殺した芸能人、有名人をまとめた第1部に続き、第2部の記事を作成していると、更に心が苦しくなりました。この苦しい事実に改めて気づくと、もう韓国に戻ることが出来ないのではないだろうかと心配になりました。

私の周りにも実際、自殺した人、挫折から立ち直ることができず精神科に通っている人も数人います。自殺を個人の問題にしてしまう社会認識を先ず改善するべき。そして、政府の積極的な介入で大きく自殺率を下げた日本のように国が韓国人のこの闇をなんとか治癒してくれないと自殺を止めることはできないと思いました。

もう有名人が自殺したというニュースがないことを祈ります。そして、私が愛する韓国がもっといい社会になることを心から祈ります。

解説動画も是非ご覧ください!↓

『自殺共和国 韓国』<1>自殺した有名人・芸能人